MONTHLY ARCHIVE
身体をどっしりと安定させるために必要なのは、
「上下のエネルギーのバランス」に意識を向けることです。
下半身は、大地に足の裏を根付かせて、下半身を重力に任せておろしていく、下向きのエネルギーです。
上半身は、天に向かって背骨が伸びていく、上向きのエネルギーです。
どちらも大事です。
ヨガのポーズに限らず、ただ立っているときも
体の中の上下のエネルギーの流れを意識して立つと、バランスよく立っていられます。
ヨガのポーズで言えば、
ふらつきやすい片足立ちのポーズも、
「下半身は下向きにおりていく、上半身は上向きに背骨が伸びていく」
と意識するだけで安定感が増します。
そしてこれはマットをおりても大事なことで、
上向きのエネルギーは向上心。
下向きのエネルギーは今のままの自分を受け入れる自己受容。
どちらかに偏りすぎても物事はうまくいきません。
まだまだ向上したい!外側に出たい!エネルギーばかりだったなと気が付いたら、ちょっと立ち止まって今のそのままの自分を認めてあげる。
反対に安定ばかりで意欲に欠けていたなと気が付いたら、少し自分にエンジンをかけてみる。
ヨガのポーズをとることで、人生で大事な上下のエネルギーバランスを身体をもって体感することができます。
冷たい食べ物や飲み物を取り続けていると胃腸の調子が落ちてくると、
前々回のブログにて書きましたが。記事はこちら!
今日は、内臓の調子を整えるのにおすすめな「ねじりのポーズ」の詳しいやり方を説明します。
「ねじりのポーズ。」
ねじりのポーズは、上半身をねじることで内臓に刺激を与えます。
内臓や血管に刺激が加わり、いらないものを排出する働きが促進されます。
例えるならば、内臓を直接マッサージしてあげているようなものです。
・身体の後ろの床に置く手は、「軽く」です。
その手を支えにねじりすぎないようにしましょう。
・力を入れすぎないように、身体の心地よさを感じながらです。
・ねじるときは、胸を開くイメージをつけるとやりやすいです。
(右にねじるなら、右胸を開くイメージです)
・ねじりながらも背骨は床と垂直の方向に伸ばします。
・左右どちらもねじります。
・ねじりから戻るときは、
内側がねじりの緊張から解放されていく感覚を味わいながら、
ゆっくりと戻ります。
というように、身体への効果を考えてポーズを選ぶこともできますが、
このねじりのポーズは、瞑想的に内側に意識を向けるポーズとしてもとてもおすすめです。
瞑想的にポーズをとる場合は、1分くらいポーズをホールドして、
じっくりと身体の観察に入ります。
いいも悪いも何もジャッジせずに(思考を止めた状態)、
ただねじりの入った身体を見ていきます。
何か気づきが内側からやってくれば、それを受け取って観察を続けます。
ねじりのポーズはそれほど難しい動きはないので、どなたでもやりやすいですが、
反対に、地味なポーズなので飽きてしまうかもしれません。
動きが少なくて、面白みがない、刺激が足りないと感じられるかもしれません。
ですが、その微弱な刺激の中に静止している身体を
観察していくうちに、自分の中の静寂を感じられるようになります。
ここまでくると、至福感の中でポーズをとれます。
そのためには、練習の継続あるのみです。