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ヨガでエゴが増大する?

豊かさを開花させるヨガ哲学、安田詔子です。

 

自我(エゴ)を手放すことに役立つとされる瞑想やヨガを実践した結果、逆に「自分は平均よりも上だ」と感じる自己高揚の感覚が大きくなるという調査結果が発表されました。

 

とのニュースを今日ネットで見ました。

 

 

ヨガで

痩せたい、体形をよくしたい、前屈でベターっとできるようになりたい。

この願望はそもそもエゴの自分からの欲求です。

それを手に入れるためにヨガをするなら、エゴは増大します。

 

これは

最近流行りの「脳よくするために瞑想をする」など、ゴールを決めた瞑想もそうです。

 

本来、ヨガも瞑想も

ゴールは決めません。

ただ、自分の内側を観察する時間。

観察対象の自分の身体からの気づきがあれば受け取る。

それだけ。

 

気づきを得たいから、ヨガをするではなく

観察を続けていたら、気づきがやってきた。

 

痩せたい、姿勢をよくしたい、柔軟になりたいを先に掲げてヨガするのではなく

やっているうちに

そういえば

体重が適正になってきた、姿勢がよくなった、身体も柔らかくなった。

おまけみたいなものです。

 

この場合、エゴの自分の欲求からスタートしていないので、エゴは増大しません。

「内なる神」「魂の自分」に出会える至福な時間なので、

高揚感というより、恍惚感なのかな?

 

とか書きながらも、、、です。

一方で

私もヨガをはじめたきっかけは

「身体を動かしたい!」でした。

なので、最初のきっかけはなんでもいいと思うのです。

エゴから始まってもいいのです。

やっていくうちに、

「これってエゴの自分を増大させてるだけだな。」

とか

「本質の自分って何だろう。」

とか

それぞれの方のペースで疑問や気づきがやってきて、

答えを自分の身体からもらう。

 

そうやって、エゴとうまく折り合いをつけながら生きていけばいいと思うのです。

 

エゴの自分丸出しでヨガに取り組んでしまう自分がいてもOK

でも、時には魂の自分で今に在ることもできる私もいる。

 

簡単には白黒つけれません。

ヨガの道も一直線に駆け上がれるものではないのです。

 

クリーンな自分、ダークな自分、色んな自分に気づき

エゴの自分もいるよね!と認めることができれば、

その分周りの人にも優しさを向けられます。

そして、謙虚さも忘れることなく生きていけます。

 

ヨガさえすれば、エゴがなくなる。

とか

ヨガしてもエゴが増大する。

とか

安直に決めつけずに

どっちもそういう可能性があるのかもね~。

そんなヨガの道を

自分は自分の身体で実験していくのだ。

これくらいでいいのだと思います。

どちらの割合が多くなるかは、結局のところ本人次第です。