「ヨガを始めたら肩こりや腰痛が良くなると思っていました。」
そんな声を聞くことがあります。
もちろん、ヨガには体を整える力があります。
実際に、痛みが軽減したり、姿勢が改善したりする方もたくさんいらっしゃいます。
でも一方で、
「ヨガを続けているのに肩が痛い。」
「腰痛がなかなか変わらない。」
という方がいるのも事実です。
実は私自身が、その一人でした。
以前、肩の痛みがひどく、パソコン作業もつらい時期がありました。
ヨガをしているのだから、そのうち良くなるだろう。
そう思って続けていましたが、思うように改善しませんでした。
そこで気づいたことがあります。
それは、
痛みは筋肉が硬いだけが原因ではない
ということでした。
日常生活の中で、
・どんな姿勢で立っているのか
・どこから動き始めているのか
・関節は本来の位置で動いているのか
・一部分の筋肉だけを偏って使っていないか
そんな「体の使い方のクセ」が、痛みにつながっていることが少なくありません。
もし、そのクセが残ったままヨガをすると、
一生懸命ポーズをしていても、同じ場所に負担をかけ続けてしまうことがあります。
だから私は1年ほど前から、レッスンの内容を大きく見直しました。
ポーズをとることではなく、日常で痛みのない身体へ整えることです。
まずは
・立ち方
・つま先の向き
・関節の位置
・体全体のつながり
を整えることを大切にするようになりました。
すると、生徒さんから少しずつ嬉しい変化を聞くようになりました。
「O脚が改善してきました。」
「膝の痛みが軽くなって、また登山に行けるようになりました。」
「そういえば、お尻ともも裏の痛みが気にならなくなっています。」
どれも共通しているのは、
痛みを我慢して頑張った結果ではない
ということです。
体の使い方が変わり、
レッスンだけでなく日常でも少し意識を続けた結果、
少しずつ体が変わっていったのです。
私は、ヨガは難しいポーズができるようになるためのものではないと思っています。
目指したいのは、
「これからも好きなことを楽しめる身体」
そのためには、ポーズの形だけではなく、体が本来持っている動きを取り戻すことも大切です。
体は年齢だけで決まるものではありません。
毎日の体の使い方が変わると、体は少しずつ応えてくれます。
だから私は今日も、ポーズを教えるだけではなく、一人ひとりの体に合わせた「動き」を大切にしながらレッスンをしています。