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心や思考を自分に手なずける

「思考や心は本質の自分ではない。」とはどういうことでしょうか?

とご質問をいただきましたので、詳しく書いていきます。

 

何度かこのブログでも記事として書いていますが、

自分というものは「変わらないもの」と「変わるもの」

この2つで構成されています。

 

変わらないもの=魂、本質の自分。

変わるもの=心や思考、肉体などの自分

 

ヨガ哲学は、人は輪廻転生を繰り返すものという前提です。

なので、魂は永遠の存在。

 

普段は意識を向けることはないけれど、みなさん一人一人は変わらないものである魂の自分としても存在しています。

それは、どこにも欠けもないそのままでOKな存在。何もしなくても本質の自分はひかり輝いています。

ヨガで内側に意識を向けてマインドフルネスな状態=今ここにいることを続けていると、

心地よい至福感、自分に安心して落ち着いている感じを味わえますが、それが本質の自分を感じている時間だと思います。

 

一方で頭で考えている自分(思考)、心の中で何かを思っている自分(心)。

これは常に変化します。周りに影響を受けてグラグラと揺れます。

自分とは思考だ、自分とは心だと考えていると、つまり、変わる性質の自分をよりどころにしていると

何かあったときに、

自分が魂の存在であることを思い出せずに、思考と心で何とか安定感を出そうとしてしまいます。

ですが、「変化するもの」をよりどころにするのは、なんとも不安定なわけで

より一層、思考や心は不安を生み出していきます。

 

魂の自分が「主」。思考や心は「従」。

心や思考を自分に手なずけることができるように、マインドフルネス=今ここにいることをヨガで練習するわけです。

 

「魂の自分」を信じることができない。

とおっしゃる方もいらっしゃいます。

目には見えないものなので、私も証明することはできません。

それでも、この真理を信じることで

私はどこにも欠けのないそのままでOKな存在なのだ。

だとしたら、これから先は安心して生きられる

幸せを感じて自分らしくいきられそうだ

と思えたなら、

このヨガの哲学とともに

人生を歩んでいくのがよいと思います。

 

何を信じたらよいか迷ってしまう情報過多の時代です。

こんなときだからこそ、

ヨガ哲学は

現代人が幸せに生きるために役立つものだと確信しております。