今日は「頭の中のおしゃべりを静かにする練習」についてお話ししようと思います。
「何もしていないのに、ずっと頭の中で何かを考えてしまう…」
そんな経験、ありませんか?
明日のこと、過去のこと、他人の気持ち、自分のダメなところ…。
気づけば思考が暴走していて、心が疲れてしまう。
そんな時こそ、“思考を止める”という練習が役に立ちます。
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思考が止まらないのは自然なこと
まず最初にお伝えしたいのは、「思考が止まらないのは正常」だということ。
脳は“考えること”が仕事のようなものなので、放っておくとどんどん動いてしまいます。
でも、ずっとフル稼働していると、心も体も休まらないし、脳の疲労状態が続きます。
だからこそ、意識的に「静かな時間」を作ってあげることが大切になります。
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思考を止めるためのシンプルな練習
ここでは、私がヨガやマインドフルネスのレッスンでよく紹介している、簡単な方法をご紹介します。
1. 呼吸に意識を向ける
静かな場所に座り、ゆっくりと呼吸します。
「吸っている」「吐いている」と、頭の中で実況中継するように。
考えが浮かんできたら、「あ、考えてたな」と気づいて、また呼吸に戻ります。
何度でもOK。戻るたびに、脳が少しずつ静かになっていきます。
2. “音”に耳を澄ます
外の鳥の声、風の音、時計の音…。
今この瞬間に聞こえる音に、そっと意識を向けてみましょう。
感じることと考えることは2つ同時には行えませんので
「聞こう」とすると、思考が止まりやすくなります。
3. 目を閉じて「今ここ」に戻る
目を閉じるだけでも、思考のスピードが落ちていきます。
私たちが情報を取り込む際、五感の中でも視覚が8割とも言われています。
なので、目を閉じて外側から刺激を大幅に減らすと思考も減ります。
「今、ここにいる」と静かに心でつぶやくだけでもOKです。
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思考を止めることは、「何も考えない」ことではありません!
完全に何も考えない、というのは正直かなり難しいです。
でも、ポイントは“考えすぎて疲れている自分”に気づいて、意識的に脳を休ませること。
それができるようになると、
・眠りの質がよくなる
・心が軽くなる
・他人の言葉に振り回されなくなる
・エネルギー消耗が減り、元気が戻る
など、じわじわとうれしい変化が現れてきます。
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最後に
思考を止める練習は、まるで筋トレのようなもの。
最初はうまくできなくても大丈夫。
少しずつ、自分のペースで練習してみてくださいね。
「静けさ」を味わう時間は、
頑張りすぎた心と体をそっと癒してくれます。
